親の思い・子どもの思い・・・
生死を目前にすると顕著に表れる場所が病院だったりします。
子どもは 実の親だから何かしてあげたい・・・ そのような方もいれば 実の親なんだからこれ以上迷惑をかけないで・・・
親だって 子どもにだけには迷惑をかけたくない・・・ その反対に 子どもなんだから、これくらいはしてもらっても当然よ・・・
色々なドラマがあるのが病院です・・
最近韓国ドラマにはまってしまい、家族にまつわるドラマを見ました。
タイトルは確か「偉大なるショー」で、【ソン・スンホン】さんと言う俳優さんが演じる元国会議員がイメージアップのために、血のつながらない子どもたちを育てていくお話なのですが・・・
その中で語られた幸せな家族について・・・とても印象的だった言葉を載せます。
幸せな家族は
完璧な人間が作るんじゃない
未熟な者どうしが補おうとすることで
作られている
これだけを見るとあたり前のようなことを言ってるのですが、
共に生活をしていると
これくらいは出来て当たり前。言わなくてもわかるでしょ。なんで出来ないの?
ありとあらゆる不平不満の声が出てきます・・・。
日々お互いに感謝を忘れず・・・
楽しく過ごせていたらと思います・・・
前置きとは少しズレている内容になるかもしれませんが、ここで私の忘れられない出来事を書きます。
Bさんは寒い日倒れていて救急車で運ばれてきました。意識は無いものの、なんとか心臓は動いていましたので病棟に入院となりました。身寄りがいないと聞いており、すぐにソーシャルワーカーと連携しご家族の確認を行ってもらっていました。まだ20代だったころの私は、病態について調べたり、付いている機械や点滴・内服・検査結果を確認していくことで精いっぱいでした。
数日経ってご家族が見つかりましたが生きている間に駆け付けることはなかったでした。
家族に詳しく話を聞いたところ、Bさんはご家族が小さいころから酒癖が悪く、ギャンブルも好きで家に帰ると大声で叫んでいたとのことでした。やっと離れられたのに、死にそうになってから面倒を見て欲しいと言われても本当に困る・Bさんが死んでも連絡してこないで。本当に関わりたくないんです。
ご家族はそのように語っていました。
結局、自治体に連絡を入れ、後見人と言いますか?確かそのような方を探してくれていたと思います。
数日後Bさんは亡くなられました。ご家族は誰一人来られませんでしたが、後日病院への支払いは済ませていました。
Bさんが何故大声を出すほどお酒を飲み始めてしまったのか、ギャンブルはもともと好きだったのか、性格的なものだったのか・・・ボタンの掛け違いを戻せるチャンスはなかったのか・・・
今となっては知る由もありませんが・・・
20代で複雑な思いを抱きながらケアしていたことを思い出します。
幸せな家族は
完璧な人間が作るんじゃない
未熟な者どうしが補おうとすることで
作られている
私はこの言葉を胸に、家族だけでなく職場でも感謝を忘れず過ごしていきたいと思います。
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